ディズニーのCEOはメタバースに関する計画を継続的に模索しており、発展させていることを明らかにしました。
ディズニーが2年に一度開催するファン・コンベンション「D23 Expo」で、ウォルト・ディズニー社のボブ・チャペック最高経営責任者は98歳となる同社が今後この技術をどう利用していくかを説明しました。
ディズニーのような影響力のある企業は、時流に乗り遅れないようにしなければなりませんが、CEOのスピーチはそれを裏付けています。
将来に向けて綿密な計画を立て、それをある程度公表することで、競合他社に基準を示すことが可能です。
実際、その計画はすでに始まっており、この1年間、ディズニーはWeb3への関わり方を静かに探ってきました。
例えば今年初め、ディズニーは新しく設立されたNext Generation Storytelling and Consumer Experiencesユニットを率いるためにマイク・ホワイト氏を採用しています。
さらに、メタバース・クリエイティブ戦略のためにマーク・ボゾン氏を採用しました。
注目すべきは、マーク氏はディズニーに入社する前にテック大手のアップルに12年間在籍していたことです。
ディズニーコンベンション後のインタビューで、チャペックCEOは「ディズニーは絶対にライフスタイルだ。問題は、我々の次世代の物語の提供がこのディズニーというライフスタイルの中で、独自にゲストについて知っていることをどのように活用し、そしてどのようにユニークな体験を提供するかということだ」と語っています。
ディズニーはどのようにWeb3に参入しているのか?
ディズニーは物理的な世界とデジタルの世界からの両方のデータを適切に活用して、メタバース政策を進めたいとCEOは話しています。
テーマパークの来場データや消費者のストリーミングのデータは、ディズニーがメタバース戦略のために検討している2つの分野となります。
重要なのはディズニーが自分たちのメタバース・ビジョンを「次世代の物語の提供」と繰り返し表現していることです。
来年には、これがどのようなものを意味しているかが明らかになることでしょう。
最後に、ディズニーはNFTの分野でも積極的に活動しています。
NFTのマーケットプレイスであるVeVeと協力して「ゴールデン・モーメント」コレクションを立ち上げました。
これにはスパイダーマン、ミッキーマウス、マーベル、ピクサーコレクションなどが含まれています。
ディズニーと言えば、先日ストリーミングサービスである「Disney+」の会員数が全世界でNetflixを抜いて1位になったばかりです。
100年近く前から続く伝統的な「夢の国」の世界観を維持しながらも、時代に合わせた進化の道筋を少しずつ確実に辿ってきました。
いよいよメタバース領域への進出が始まろうとしている中で、次の時代に合わせてディズニーがどのような物語を提供してくれるのか注目が高まっています