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メタバースは思っている以上に身近!基礎知識を知ろう

メタバースの基礎知識
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いまや新聞やラジオ、ニュースでも頻繁に見かけるようになったメタバースという言葉。

バーチャル世界で人々が集い、リアルで会っているかのような感覚で交流できるという、一昔前までSFの空想だった話が現実になりつつあります。

メタバースで出来ることは様々で、みんなで集まって話すことから会議やプレゼン、音楽ライブ、デジタル商品の売買など多岐にわたりますが、メタバースという言葉自体がつい最近話題になり始めたこともあり、実際にメタバースにログインしている人はまだ僅かじゃないか?と思うかもしれません。

しかし、メタバースは思っている以上に私たちの生活に身近な存在で、メタバースという概念を幅広く定義すれば、荒野行動やFORTNITEなどのオンラインゲームもメタバースの範疇に入ります。

近年では若い人たちを中心にオンラインゲームがコミュニケーションの手段として定着しつつあり、バーチャル世界で交流することは既に一般的になっています。

そして、メタバースの世界をもう少し深く掘り下げてみると、そこにはNFTなどの新技術によってメタバース中心の経済圏が切り拓かれつつあって、バーチャル世界で生活をするという行為はすでに萌芽を見せています。

メタバースと一口に言っても様々な特徴を持ったサービスがあり、自分に合いそうなものを見つけてとりあえず始めてみることが大事になります。

目次

気軽に使いづらくなりつつあるSNSに代わる新領域

現在、オンラインでの交流はまだSNSが主流ですが、こうした文字や画像、いいね!に基づいた、所謂Web2.0と呼ばれる相互コミュニケーションの形は誕生から既に15年以上が経過しています。

本来は気軽に投稿できる筈のSNSも、例えばTwitterであれば誹謗中傷やネットいじめの温床になったり、InstagramやTikTokはコンテンツのクオリティが上がり過ぎて気軽に投稿できない、などの短所が顕在化し始めています。

このため、昨今では若い人たちを中心に進むSNS離れが話題になることもあり、もはや文字や画像ベースのSNSは耐用年数を迎えつつあると言えます。

バーチャル世界での交流は既に一般的

一方、近年ではネット回線の高速化やデバイスの高性能化に伴い、様々なオンラインゲームが流行しています。

荒野行動やFORTNITE、Call of Dutyなどのオープンワールドのオンラインゲームが、今や若い人たちにとって友達同士の交流の場として機能している昨今、ゲーム世界での交流を通じて友人や恋人が出来るといったことも当たり前になりました。

こうした、オンラインでの交流の新たな場としてバーチャルの3D空間がその舞台になりつつある現在、バーチャル世界で人々が交流することは既に一般的になっています。

そして、この動きは現在のメタバースブームによってさらに加速されつつあり、一部のメタバースでは単に他者と交流するだけでなく、バーチャル世界での不動産取引によって数億円の利益が発生したり、ファッションや音楽ライブ、様々なビジネスシーンでの活用が見込まれています。

メタバースをはじめる際に基本になる知識

これだけメタバースという言葉が流行っていながら、実はその定義は明確に決まっていません。

一体どこからどこまでがメタバースなのか?という線引きが曖昧なことを踏まえた上で最大公約数的に定義すると、オンラインのバーチャル世界を自由に動いて、他者と交流する場所と言えます。

この定義に照らせば、上記のオンラインゲームも一応はメタバースの中に含まれます。私たちには既に身近なメタバースのもっとディープな面白さを知るためには、まずは基礎知識を知ることが大事です。

メタバースの長所とは?

体験性の強さ

メタバースの舞台は基本的に3DCGのワールドで、その中を自由に動き回れるので、より現実に近い体験ができるのが特徴です。

そのため文字や画像ベースのコミュニケーションよりも体験性が強く、没入感が高いので、そうした体験を通じて得られる知識や情報量はより印象的で、定着しやすくなります。

こうした3DCGならではの強みは単にゲームや他者との交流だけでなく、教育やトレーニングなどの所謂ゲーミフィケーションを通じた様々な活用が見込まれています。

リアルではあり得ない体験ができる

現実世界には物理・コストの両面で多くの制約がありますが、バーチャル世界はクリエイターの想像力次第でどんなものでも作れます。

例えばメタバースのVRChatにログインすると、宇宙空間に浮かぶガラス製の島や、サイバーパンクな近未来的な街並み、巨大なクリスタルがそびえる秘密の洞窟など、リアルではあり得ない世界をまるで現実のように体験できます。

特にVRヘッドマウントディスプレイを着ければ視界をまるごと映像で覆うため、その体験の解像度はさらに上がります。

土地やアイテムを売買してお金を稼げる

下記で説明するSandboxやDecentralandなどのNFTゲーム系のメタバースなどでは、クリエイターが制作した様々なアイテムを売買してお金を稼いでいる人が大勢いたり、もしくはバーチャル世界の土地に価値がついて不動産取引が盛んに行われています。

昨今のメタバースバブルの機運を盛り上げている要素の一つが、ゲーム内で稼いだ独自トークンをリアルの通貨に変換できることです。これは下記で説明するNFT(非代替性トークン)という新技術によって可能になりました。

世界とつながる

メタバースでは、一つの同じ空間に世界中のどんな人でも集まることが可能で、地球の反対側にいる人でも目の前にいるかのような感覚で接することができます。

VRChatのユーザーであれば、色んな国の人たちとカタコトの英語でコミュニケーションした経験のある人もいるでしょう。

初対面の外国人に”What’s your favorite anime?”と聞かれたり、同じ空間に英語や中国語などのいろんな言語が飛び交っていたりなど、メタバースは国境のない真にグローバルな場所だと言えます。

メタバースでは何ができる?

ショッピング

eコマースの浸透でオンラインショッピングは日常的になりましたが、今後はバーチャル世界で買い物をする機会が増えるかもしれません。

メタバースでのショッピングが役立ちそうな分野の一つが物理のファッションで、バーチャル空間では商品を360度隅々まで確認できたり、自分と同身長のアバターで試着できるため、オンラインショッピングでありがちなサイズ違いを防げます。

こうしたサービスは既に試験的に稼働しており、凸版印刷が2021年から運営しているメタパなどが挙げられます。

音楽ライブ

バーチャル空間でライブを行うアーティストも徐々に増えており、特に日本では音楽活動を行うVtuberが大勢いることもあってバーチャルライブが数多く開催されています。

現在はVARKなどのバーチャルライブに特化したサービスも盛んに活用されており、海外でもジャスティン・ビーバーがVRライブ配信プラットフォームのWaveを用いてオンラインコンサートを行っています。

不動産、デジタル商品の売買

メタバースがこれほど注目されている理由の一つがバーチャルの土地の激しい価格高騰で、Sandboxで取引された土地の取引総額は2021年末時点で3億ドルを超えました。

同じくDecentralandでは土地価格がわずか数ヶ月の間に5倍近く上がった例もあります。

土地を含む様々なデジタル商品取引を可能にしたのがNFTで、これは元来複製がしやすく価値が付きにくかったデジタルアイテムにオリジナリティの証明性を与えることで、アイテムの唯一性と所有権を確立する技術です。

近年のメタバースブームは、このNFTの登場が追い風になっているという側面もあります。

ビジネスシーンでの活用

コロナ禍によってWeb会議やリモートワークが普及した反面、対面でないコミュニケーションには齟齬や不足が発生しがちです。

メタバースはこうした短所を補う手段としても注目されており、同じ空間に集まっているような感覚で会話ができるので、相手の声しか聞こえない従来のWeb会議よりも情報交換の質が高まりやすくなります。

また、簡単なブレストやプレゼンなどもメタバース内で行えれば、いちいち時間と手間をかけて同じ場所に集まる手間が省けます。

どんなメタバースがある?

現在のメタバースブームのきっかけは、2021年秋にFacebookが社名をMetaに変更し、メタバースを事業の主軸にすると発表した時でした。

以来、大手からスタートアップまで様々な企業がメタバースに参入し、雨後の筍の如くに様々なサービスが乱立しています。

しかし、メタバースは大きく3種類に分けることが可能で、コミュニケーションを目的としたもの、ライブ系、NFTゲーム系に大別できます。

以下ではそれぞれの代表的なサービスを挙げてみます。

コミュニケーション系

VRChat

本稿でも何度か言及したVRChatは、おそらくVRに対応したメタバースで一番有名です。

ワールド、アバター共にコンテンツの制作はユーザーに委ねられているのが特徴で、多くのクリエイターが多種多様でオリジナルなワールドを制作・公開しています。

また、アバターもユーザーの好みに応じて自由にカスタマイズが可能で、現在ではVRoidなどのアバター制作用プラットフォームなどによって、モデリングやコーディングの知識のない初心者でも好みのアバターを作りやすくなっています。

Horizon Worlds

メタバースの本家という位置付けのMetaが運営しているのがHorizon Worldsです。

Meta QuestなどのVRデバイスでアクセス可能で、よりコミュニケーションのし易さを重視しているとのこと。

アバターは上半身のみが表示されており、カスタマイズの度合いも運営側が統合的に管理しているようで、VRChatのような自由度の高さはないようですが、アイテムの売買なども行う機能を実装するとのこと。

米国では2021年12月に公開していますが、日本での公開予定は2022年6月時点で未定です。

Second Life

忘れてはいけないのがメタバースの先駆けとも言えるSecond Life。

2000年代中頃に流行した当時は、日本でもブックオフがSecond Lifeに出店するなどして話題になりましたが、

当時は世間一般のニーズに応えるほど技術が追いつかずにブームは下火に。

しかし、現在でもSecond Lifeのヘビーユーザーは少なからず存在し、10年以上も運営を続けている優良サービスと言えます。

音楽ライブ系

cluster

日本初のメタバースで最も有名で、かつ歴史のあるサービスがclusterです。

2017年のリリース以来数多くのイベントやライブが開催されており、ユーザー自らが作ったアバターを使用できたりと自由度が高いのも特徴です。

clusterでライブを行ったアーティストは数多く、Vtuberの輝夜月やときのそら、KMNZや東雲めぐなどの有名なVtuberがこれまでにライブを行いました。

情報処理学会が公開セッションを開催したりなど多岐にわたるサービスに対応しています。

VARK

同じく日本初のライブ配信用メタバースがVARKです。

こちらは音楽ライブに特化しているのが特徴で、樋口楓などの有名Vtuberがライブを行っています。

最近ではバーチャル空間内の大画面シネマスクリーンやカラオケなど、エンターテイメント重視のサービスを展開しています。

NFTゲーム系

上記で述べた、NFTを用いてアイテム売買を行えるメタバースはNFTゲームとも呼ばれます。

特徴はゲーム内で得たアイテムや土地を資産として保有することが可能で、これらはOpenSeaなどのNFT売買プラットフォームなどで収益化ができる点です。

こうした経済圏を持つメタバースへの参入には専門技術や知識が必要なため敷居は高いものの、多くの人々や企業を惹きつけています。

Sandbox

NFTゲーム系のメタバースで最もよく話題になるのがSandboxです。

これは仮想通貨のイーサリアムのブロックチェーン上に構築されたサービスで、LANDという名の土地を、ゲーム内通貨である独自トークンのSANDを用いて購入します。

ユーザーは購入したLANDの貸し出しや、制作したキャラクターの販売などを通して収益を得ることが可能で、個人だけでなくSquare EnixやAvexなどの大手企業も参入しています。

Cryptovoxels

NFTゲームのマネタイズには仮想通貨のイーサリアムを用いることが多く、Cryptovoxelsでも土地やアイテムをイーサリアムで購入します。

ユーザーはバーチャルの土地にものを作ってお金を稼いだり、様々な人と交流したりなど、リアルの経済生活をそのままバーチャル世界に持ち込みます。

こうしたNFTゲームには、既存のゲームのようにクリアすべき明確なゴールがなく、その世界で過ごすことを目的に設計されているのが特徴で、その点で近年のオープンワールド系オンラインゲームと共通しています。

Decentraland

NFTゲームで収益を得るには仮想通貨の知識やコンテンツ制作のスキルが必要になりますが、Decentralandでは専用の制作ツールを公開することでコンテンツの制作ハードルが比較的低いのが特徴です。

同サービスの土地はLANDと呼ばれ、流通する土地やアイテムはイーサリアム基盤の独自トークンのMANAで購入します。

Decentralandは非営利団体が運営しており、他のメタバースのようにサービスの保有権が企業に所属しておらずユーザー個人に分散して委ねられているため、企業の業績や運営方針に左右されない、Wikipediaのようなユーザー主体の永続的なサービスを目指しています。

まとめ:あなたに合ったメタバースを選ぼう

一口にメタバースと言っても、サービスの特性によって性質や出来ることが大きく変わります。

NFTゲームのように高額の収益を得るチャンスのあるサービスもあれば、VRChatのようにユーザー同士の交流を深めるためのもの、もしくはワールドやアバター制作などの自己表現を通して楽しむものもあります。

深くハマるためには専門知識が必要になる場合もありますが、デフォルトのアバターでログインすることも可能なので、メタバースの世界に足を踏み入れること自体はなんら難しくありません。

慣れてきたら、VRChatでアバターを着せ替えて自分好みのキャラクターを作ったり、メタバースで世界中の人たちと忘れ難い思い出を作る機会にも出会えるかもしれません。

これからの時代、バーチャル空間で他者と交流することはますます普通のことになっていくでしょう。

そんな時代の先を見越して、まずは新しい現実としてのメタバースをトライしてみては如何でしょうか。

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