Meta社(旧Facebook社)は、MetaアカウントとMeta Horizon Profileと呼ばれる新サービスを正式に展開しました。
グローバルな展開は徐々に行われる予定ですが、どちらの「アカウント」も、かつて同社のVRシステムへのログインに使われていた個人用のSNSアカウント、つまり一般に言うFacebookやInstagramのログインに代わって使われることになるものです。
Meta社のVRデバイスのユーザーは、新旧を問わず、ログインしてメタバースにアクセスするためにメタアカウントに登録することが求められます。
同社は、個人のSNSアカウントを使用することに関して、プライバシーに関する苦情が生じたため、そのような従来のログイン方法を使い続けることは諦めました。
ただし、FacebookやInstagramのアカウントを利用してMetaアカウントを作成することは、引き続き許可しているといいます。
SNSのアカウントを使ってMetaのアカウントを作成することを選択した場合、利用者は一旦Metaが提供するサービスの中心でハブの役割を果たす「アカウントセンター」に接続して、そこを起点に各サービスを利用する形になります。
同社はMetaアカウントでの接続を推奨していますが、Oculusのログインを使用しているユーザーは、2023年の1月1日まではこの方法でログインし続けることも可能であるとしています。
機器が古い物から新しい物に移行する際も、同社は 「アカウントを設定していればこれまで購入したVR製品やダウンロードしたものにはそのままアクセスできる」と説明しています。

Metaアカウントを作成する為には、OculusアプリとVRヘッドセットの最新ソフトウェアを持っている必要があります。
Metaアカウントに加え、かつて使われていたOculusアカウントに代わるものとして、「Meta Horizon Profile」が用意されています。
このプロファイルは、アバターベースのあらゆるもののホームとなり、メタバースでのSNSと見なされます。
同社はかつてメタバースで「フレンド」という言葉を使用していましたが、今後は「フォロワー」と考え、Horizon WorldのプラットフォームにInstagramのような感覚を与えることを計画しています。
プライバシーはハイテク企業にとって引き続き緊急の課題であるため、Metaアカウントには「みんなに公開」、「友達と家族」、「非公開」の3つのオプションが用意されています。
ユーザーはこれらを変更することで、自分のアカウントに接続し情報を見ることができる人を変更することが可能です。
プライバシー設定を省略した場合は、「友人と家族」がデフォルトとなります。
また、Horizonのプロフィールを「非公開」に設定することも可能で、その場合、ユーザーは他のアカウントと繋がる為にフォローリクエストを受け入れる必要があります。
また、13歳から17歳の未成年者のアカウントは、デフォルトで非公開に設定されます。
今のところ、アカウントはVR関連のログインにのみ利用されていますが、Meta社が今後この機能を拡張して、インスタグラムやFacebookのようなより多機能なサービスを提供することも十分考えられるでしょう。