メタバースでコンサートやライブを楽しみませんか?
好きなアーティストのライブやコンサートに開催場所が遠くて行けない、そんなお悩みを解決にしてくれるのがメタバースです。
既にライブやコンサートを行っているミュージシャンもいるので、今後メタバースでの音楽イベントが充実してくるでしょう。
今回は既にメタバースでコンサートやライブを開催した事例をご紹介します。
これからメタバースのコンサートやライブに参加する方や参加してみたいと思っている方はぜひ参考になさってください。
メタバースでの音楽イベントのメリット・デメリット
音楽イベントのメリット
メタバースで開催するコンサートやライブの最大のメリットは、自宅から参加できる点でしょう。
現実世界だと開催地から遠いところに住んでいるとコンサートやライブのチケット以外に遠征代としてホテルの宿泊代や交通費、移動時間がかかります。
その分メタバースでの開催だと遠征代が不要で自宅からの参加だと移動時間も必要ありません。
日本にいながら海外アーティストのライブにも参加できたりするわけです。
そう考えるとめちゃくちゃお得だと思いませんか?
他にも、体に障害がある方や寝たきりの方でもデバイスを装着しコントローラーで操作することにより、周りの方を心配することなく楽しむことができます。
音楽イベントのデメリット
メタバース開催のデメリットは、デバイスの準備が必要な場合がある点です。
VRゴーグルを装着して参加する必要がある場合、購入し操作できるように事前に準備しておかなければなりません。
ハイスペックなデバイスだと、機械類が苦手な方は最初なれるまで苦労するかもしれません。
価格に関しては5万円前後で十分のものが購入できるので、遠征代のことを考えるとさほど高くないという印象です。
その他には、まだメタバースの領域はこれからという部分も多いため、現実世界のイベントと比べると没入感は低く感じる可能性があります。
今後の技術進化が進めばより高解像度で没入感が高い体験ができると思いますが、現時点ではまだ乏しい部分があります。
コンサートやライブ事例
国内を中心にすでに開催されたメタバースでのライブやコンサートをご紹介します。
米津玄師
2020年8月にシンガー・ソングライターの米津玄師さんがフォートナイトでライブを行いました。
フォートナイトは、登録者数3億5000万人を超えるオンラインバトルロワイアルゲームで、ゲーム内の「パーティロイヤルモード」で、ユーザー同士で集まってライブやイベントを行うことができます。
アメリカ発のゲームということで、海外アーティストも音楽イベントも行われています。
そんなフォートナイトで米津玄師さんは初の日本人としてライブで自身の楽曲「迷える羊」と「感電」を披露しました。
米津玄師さんもご本人の3Dアバターで参加し、ユーザーも各々アバターで参加し踊ったり飛び跳ねたりと表現方法も自由自在にできるようです。
無料で参加できることもあり話題を集め、#米津玄師xフォートナイトでTwitterのトレンド1位にもなりました。
ライブ映像が米津玄師YouTubeチャンネルにて公開されていますので気になる方はご覧ください。
星野源
2022年6月に先に紹介した米津玄師さんと同様にフォートナイトでライブを開催しました。
世界中のアーティストを招待して開催された「サウンドウェーブシリーズ」というイベント内で星野源さんも他のアーティストと同様にパフォーマンスを披露しました。
米津玄師さんの開催から2年経っているということもあり、フォートナイト側でも開発が進められています。
今回限定でアバターの動きが追加され、星野源さんの「恋」の楽曲が流れているときに、恋ダンスのジェスチャーが設定できるようになりました。
参加者一体となって楽しめる工夫が評価できるポイントのように感じました。
DOZAN11(三木 道三)
2022年1月にメタバースプラットフォーム「cluster」で定期開催されているNinjaメタバライブにDOZAN11(三木 道三)さんがご自身の楽曲「新しい未来」を披露し参加したユーザーを沸かせました。
DOZAN11さんは、2001年に日本のレゲエ史上初のオリコン1位を獲得した「Lifetime Respect」で一世を風靡し、レゲエの普及の立役者になりました。
そして、そんなDOZAN11さんはメタバースやNFTの将来に関心を持ち、無償でライブに参加するまでに至ったようで、当日はクリエイターが作成したDOZAN11さんのアバターで出演しユーザーと一緒になってライブを盛り上げたようです。
初めて #メタバース で「新しい未来」一曲だけ歌わせてもらいましたヨ。
— Very Long DOZAN (@DOZAN11) January 16, 2022
良い実験やった!
複数サーバーで入ってるらしく、ここに全員は見えないけど1,676人観てたそうな!
立派なフェスの人数やな。🥳
さぁ新しい未来に行くぞ〜#metaverse #nft #第四回NINJAメタバライブ#NINJAメタバライブ pic.twitter.com/d2aCMBluZd
ジャスティンビーバー
2021年11月にメタバースでジャスティンビーバーさんがライブ・パフォーマンスを披露し、一躍話題になりました。
ユーザー同士チャット欄で交流したり、感じたことをつぶやいたりとライブが始まる前からジャスティンビーバーさんの登場を待ちながら楽しんでいたようです。
そして、ご自身のアバターで登場したジャスティンビーバーさんは、車のボンネットに乗って歌い、参加したユーザーは周りで踊ったりチャットスペースで各々の気持ちを発信したりと一体感のある盛り上がりを見せていました。
まとめ:ユーザー体験型で楽しめること間違いなし!
音楽業界はコロナ禍で大打撃を受けた業界のひとつでもあります。
コンサートやライブを行うためにはどうしても密閉や密集は避けることが難しく、悩まされることが多かったことでしょう。
そこをクリアにしてくれるのがメタバースです。
オンライン配信とは違い、メタバースで行うことでよりユーザー参加型になり楽しむ要素が増えます。
アバターを通すことで新しい自分に出会えたり新たな空間で発見するものがあったり、これまでにない価値観に出会えるかもしれません。
大手エイベックスもメタバースに進出することを発表し、アーティストとファンが交流できるテーマパークを構築予定と発表しています。
配信ライブやファンミーティングの実施、NFTでのグッズ販売を検討していくようです。
エンタメ業界とメタバースは相性がいいこともあり、音楽業界も今後は積極的にメタバースへ進出することが予想され、ますますメタバースの発展が加速していくでしょう。