続々とメタバースに参入しているスポーツ業界。
すでにメタバースでスポーツ観戦やeスポーツを楽しめる時代になっていることをご存じでしょうか。
メタバースにエンターテイメントの要素を加えることで、メタバース未経験の人も興味が湧き参入のハードルが低くなることでしょう。
本記事では、メタバースとの親和性が高いスポーツ観戦やeスポーツについてご紹介します。
この機会に、スポーツを通じてメタバースを体験してみませんか?
目で見て体験:メタバース×スポーツ観戦


メタバースでスポーツ観戦イベントを3社ご紹介します!
いずれも、大手企業で中にはすでにイベント開催済みのものもあります。
既存のメタバースプラットフォームを使ったり、独自でメタバースを構築したりとさまざまです。
PC不要でスマホで遊べることも魅力的で、ファン同士の購入もできコミュニケーションを取れるしくみになっています。
au 5Gでサッカー観戦&野球観戦
auでは野球観戦とサッカー観戦のイベントを開催済みです。
どちらもメタバースプラットフォーム「cluster」を使って参加でき、パソコンとスマホのどちらでも参加でき手軽に始めることができます。
用意されたアバターにお好みで顔写真を張り付け自分だけのアバターを作ることも可能です。
試合観戦はパブリックビューイングに近いイメージで、メタバース上で時を共有しているので友人同士で参加し話しながら観戦できます。
試合観戦以外にも特設ステージでトークイベントやクイズイベントなども開催されていて、試合前や試合中も楽しめる工夫がされています。
野球観戦 / au 5Gスペシャルナイター
野球観戦は、横浜DeNAベイスターズとKDDIのビジネスパートナーシップの一環の取り組みで、好評によりすでに第3弾が開催されています。
メタバース上に横浜スタジアムを再現した「バーチャルハマスタ」を構築し、ユーザーはバーチャルハマスタの中はもちろん、周辺エリア再現されていてイベントに参加できます。
2020年8月に第1弾が開催され、直近では2021年3月に第3弾が開催されました。
サッカー観戦 / 日本代表戦 みんなで熱狂 メタバース観戦!
直近では2022年3月にサッカー日本代表戦をメタバースで観戦するイベントが開催されました。
渋谷の町が再現された、渋谷区公認プラットフォーム「バーチャル渋谷」で楽しむことができます。
試合前のトークイベントではYouTuberや芸人の四千頭身がゲストとして招かれ、新たなファン層を獲得したことでしょう。
こちらのイベントもすでに複数回開催されているくらい好評で、2021年10月に行われた第1弾のオーストラリア代表戦では、延べ1万人が参加し楽しんだようです。
ソフトバンク PayPayドームをメタバース化
2022年5月、ソフトバンクホークスと協業してPayPayドームをメタバース化することを発表しました。
同年5月27日から二つの取り組みとして、「バーチャルPayPayドーム」の来場体験と実際のPayPayドームに来場されたお客様へAR体験が実施されました。
バーチャルPayPayドームでは、野球中継を見ることができ拍手をしたりラッパを吹いたりして応援できるようになっていて、他の来場者の方とチャットでコミュニケーションも取れるので、ファン同士の交流も楽しめます。
AR体験では、3日間限定で決められたブースでカメラをかざすと藤本監督のARビッグフェイスがあったり福岡ソフトバンクホークス公式VTuberの有鷹ひな(ありたか ひな)さんが話しかけてくれたりするそうです。
「ポケモン GO」でも使われていて、スマホのカメラを通して風景をみるとそこにポケモンが映り込む技術で、現実世界とデジタルデータを合成させたものです。
他にも客席にカメラをかざすと選手のプロフィールが見られるようになっていて、楽しめる工夫がされています。
ソニー マンチェスター・シティと提携
2022年1月にソニーグループはイギリスのサッカーチームのマンチェスター・シティと提携を発表。
サッカースタジアムの「エティハド・スタジアム」をメタバース上に再現し、所属選手のアバターを作成予定のようです。
スマホでアクセスし、マンチェスターのファン同士が交流できるように設計予定で、サッカーゲームもできるようになるのではないかと噂されています。
ゲームで体験:メタバース×eスポーツ

近年職業としても人気のeスポーツがメタバースの世界にやってきています。
ちなみにeスポーツとは、エレクトロニック・スポーツの略でゲームを使ったスポーツ競技のことです。
なんと、今ではeスポーツの専門学校まであるくらい一般的な職業になりつつあります。
そんな人気のeスポーツの日本最大規模eスポーツパーク「RED° TOKYO TOWER」をご紹介します。
RED° TOKYO TOWERは、2022年4月に東京タワーのふもとにオープンし、大人から子どもまで年齢問わず楽しめる施設になっています。
アトラクションも豊富で最新タイトルのゲームをプレイできたり、XRやARの技術を使ったゲームで遊べたりと新しい日本のアソビの拠点を目指しています。
アトラクションはエリアごとにスペースが区切られていて、スカイスタジアムのエリアで今後メタバースと連動した体験を味わえるようです。
具体的には、eスポーツ大会やイベント、ファッションショー、音楽ライブ、さまざまなエンターテイメントを展開予定。
海外ではメタバース企業がeスポーツの買収やeスポーツに関する資金調達完了の発表などがあるので、今後のメタバース×eスポーツが発展するのは間違いないでしょう。
日本企業のRED° TOKYO TOWERにも期待したいものです。
まとめ:メタバース×スポーツはビジネスチャンスあり!
今後、メタバースビジネスの一つとしてスポーツ業界は発展していくでしょう。
すでに野球やサッカーが続々とメタバースに参入しています。他の球団やチームの参入が進めばコラボもでき、相乗効果が期待できます。
そして、グッズ販売もメタバースで使えるデジタルなものの販売も視野に入れると、トレーディングカードNFTやアバター用のTシャツなど現実世界のグッズをデジタル化できる商品も需要がありそうです。
野球とサッカー以外のスポーツも参入して、メタバースとオリンピックの融合も面白そうですね。
現実を楽しみたい人は直接開催国に出向いて、それ以外の人はメタバース上のオリンピック施設で観戦したり、オリジナルグッズを買ったり、他の国の人とコミュニケーションを取ったりと想像しただけでワクワクしてきます!
そのためには各競技がメタバースへ参入していかないと、ビジネスチャンスを逃していくことでしょう。
競技間のコラボや選手とファンのコミュニケーションができる、これまで出来なかったことをメタバースで出来るようにすることが今後の課題と言えそうです。
