メタバースが最近流行ってるけど、ほとんどが海外。
日本ではメタバース関連事業は、進んでいるの?
有名企業とか、プラットフォームはどんなものがある?
といった方に向け、日本のメタバースの将来性や今後について考察していきます。
また、今後注目の日本のメタバース関連企業、おすすめのメタバースプラットフォームについても解説しています。
ぜひ最後までお読みいただき、参考にしてください。
日本のメタバースの今後は?将来性はある?
日本のメタバースに将来性は「ある」といえます。
その理由として、以下が挙げられます。
- その①:世界でメタバース市場そのものが拡大しているから
- その①:国内でメタバースに参入する企業が増えているから
- その①:仮想通貨への期待感も高まっているから
その①:世界でメタバース市場そのものが拡大しているから
理由1つ目は、「メタバースの市場は世界的にも、現在進行系で拡大している」からです。
海外企業のMeta(旧フェイスブック)は企業名変更とともに、メタバース事業へ本腰を入れていく旨を正式に発表しました。
大手IT企業マイクロソフトも、大手ゲーム会社の買収を発表しました。
これに伴い今後は、メタバースの市場は世界的にも拡大していくことが見込まれています。
したがって、世界的なメタバース市場の拡大とともに、日本でも同等に拡大が期待されます。
全体の市場が拡大している中、日本だけが拡大しないとは考えがたいです。
その①:国内でメタバースに参入する企業が増えているから
2つ目は、「メタバースに参入する国内の企業は増えているため」です。
メタバース事業に参入している企業は、具体的には以下です。
- パナソニック
- SONY
- 任天堂
- スクウェア・エニックス・ホールディングス
- Shinwa Wise Holdings
- GREE
- ANA
- ネクソン
- LINE
- ピー・ビーシステムズ
- シーズメン
この他にもさまざまな企業が新規でメタバース事業に参入を発表しています。
次章でも深掘りしています。
近年ではゲーム会社以外の企業も、メタバース事業に参入しています。
上記の例でいうと、「ANA」や「シーズメン」などです。
ANAは現在(2022年9月)、「メタバースで旅行ができるサービス」の開発に取り組んでいます。
シーズメンはカジュアルウェアのブランドですが、自社の洋服をNFTアイテムとしてメタバース上で再現し、販売しています。
このように工夫次第で、さまざまな企業が、さまざまな形でメタバースに参入できます。
今後もより多様な形で、メタバースへの参入を発表する企業は増えます。
それが日本のメタバース市場も拡大の一因にもなると期待されています。
その①:仮想通貨への期待感も高まっているから
日本で仮想通貨への期待感が高まっていることも、メタバースの将来性が期待される理由です。
日本を代表するグローバル企業「トヨタ自動車」は、時価総額2位の仮想通貨「イーサリアム」へ出資しています。
また株式会社LINEでは、独自のブロックチェーントークン「LINK」を発行しています。
メタバースの世界では一般的に、アイテムやアバター、土地の売買に仮想通貨が用いられます。
メタバース内で仮想通貨が使われれば使われるほど、メタバースにおける経済も活発化されます。
今後も国内の大手企業が、特定の仮想通貨に投資したり、独自にトークン(仮想通貨)を発行する流れは続くでしょう。
その仮想通貨の使い道としてメタバースが注目されているため、国内のプラットフォームも増えるとされています。
今後注目の日本のメタバース関連企業7選
今後注目のメタバース関連企業を、以下のとおり7つに絞ってご紹介します。
- その①:任天堂
- その①:パナソニック
- その①:スクウェア・エニックス・ホールディングス
- その①:Shinwa Wise Holdings
- その①:GREE
- その①:Shinwa Wise Holdings株式会社
- その①:ピー・ビーシステムズ
- その①:シーズメン
その①:任天堂
任天堂は数々の代表作をもつ、日本を代表する大手ゲーム会社です。
代表作として、以下のようなものが挙げられます。
- スーパーマリオ
- ポケットモンスター
- どうぶつの森
- スプラトゥーン
- 大乱闘スマッシュブラザーズ
- ゼルダの伝説
メタバースゲームの代表作としては、スーパーマリオオデッセイ、どうぶつの森、スプラトゥーンなどが挙げられます。
とくに記憶に新しいのが、2020年8月に発売されたシリーズ7作目の「あつまれ どうぶつの森」です。
コロナウイルスの影響での引きこもり需要が高まったこともあり、リリース直後から爆発的な売上を記録しました。
これに伴い任天堂の株価も2020年2月からの1年で、約2倍以上となっています。
ゲーム機器の「Nintendo Switch」も好調で、今後メタバース事業に大きく貢献する企業として期待です。
その①:パナソニック
パナソニックは言わずと知れた、日本を代表する電化製品における大手企業です。
パナソニック子会社の「Shiftall」は2022年1月、以下3つのVR・メタバース関連製品の発売を発表しています。
- VRヘッドセット「MeganeX(メガーヌエックス)」
- ウェアラブル冷温デバイス「Pebble Feel(ぺブルフィール)」
- メタバース対応音漏れ防止マイク「mutalk(ミュートーク)」
メタバース事業と聞くと、「プラットフォーム事業がメインのゲーム会社」がイメージとして挙げられます。
しかしそんな中でパナソニックは、「VR機器関連事業」で強みを見せる企業です。
日本製ならではの「品質のよさ」は、世界中のユーザーからも非常に高い評価を得ています。
今後もパナソニックのVR・メタバース関連製品の開発、進化に注目が集まります。
その①:スクウェア・エニックス・ホールディングス
人気ゲーム「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」で知られている日本を代表するゲーム会社です。
スクエア・エニックス・ホールディングスは2022年3月、メタバースプラットフォームの「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」と提携しています。
それに伴って、メタバースゲーム「ダンジョン シージ」のリリースも発表しています。
2021年11月時点では、スクウェア・エニックス・ホールディングスは「メタバースへの参入はまだ検討中」の段階でした。
しかし、たったの約半年で着々とメタバース事業の拡大を見せています。
紛れもなくメタバースの将来性や可能性を信じ、本気で事業に打ち込んでいることの表れでもあります。
スクエア・エニックス・ホールディングスの今後の急拡大にも、目が離せません。
その①:Shinwa Wise Holdings株式会社
Shinwa Wise Holdings株式会社は、美術分野のオークション事業を展開している日本の企業です。
2017年に子会社の「Jオークション株式会社」と共に、ビットコイン(BTC)決済を導入しています。
比較的、以前から仮想通貨やブロックチェーンに関する事業に取り組んでいます。
Shinwa Wise Holdings株式会社は現在、「江戸バース」の開発を進めています。
江戸バースは「江戸時代の日本」をテーマにしたメタバースプラットフォームです。
江戸バースでは、メイン事業である美術アートをNFTで売買が可能になるようです。
また、「DeFi(分散型金融)」や「ピアツーピア」などの要素も取り入れ、本格的なプラットフォームとなる予定となっています。
それに加えて江戸バースでは、専用のイーサリアムベース仮想通貨、「Edo Koban」や「Edo Zeni」も発行される予定です。
日本を代表するプラットフォームとなる可能性を秘めており、今後の動向に注目が集まっています。
その①:GREE
GREEはゲームやメディア、広告事業を中心としている日本の大手のゲーム企業です。
近年では、「メタバース事業」もメイン事業として公にしています。
GREEが本格的にメタバース事業への参入を発表したのは、2021年の8月です。
現在はスマートフォン向けのバーチャルライブ配信アプリを展開しています。
その配信アプリは、なんと世界中63カ国で人気を博すほどの実績を誇ります。
それに加えて今後の2~3年の間、メタバース事業へ1000億円の投資を行うと報道されています。
メタバース事業において将来有望な企業として、まず挙げられる企業です。
その①:ピー・ビーシステムズ
ピー・ビーシステムズは、コンピューターソフトの開発をメイン事業とする、日本の会社です。
2021年11月に、社内に「メタバース推進部」の新設しました。
それに伴い、本格的にメタバース事業へ参入することを発表しました。
ピー・ビーシステムズは、企業向けのメタバースの実現に注力しています。
特に「建設、製造、販売の業種でのメタバースの利用の実現」を目標とし、日々さまざまな実験行っています。
メタバースというと基本的に、娯楽のイメージが強いと思います。
そんな中で「ビジネスシーンでのメタバースの利用」に本気度を見せる、注目の企業です。
その①:シーズメン
シーズメンは、「カジュアルウェアの販売」をメイン事業として行う日本の企業です。
カジュアルウェアと聞くと一見メタバースとの関連性は薄いように見えますが、メタバース事業へ注力しています。
2021年12月、メタバース参入支援事業「ポリゴンテーラーインポート」の開始を発表しています。
現実世界で売っている衣料品を、メタバース上で販売する事業のことです。
衣料品はメタバースのアバター用として、3Dモデリングによって再現されています。
「現実世界で販売している製品を、メタバース上で販売する」という、斬新な試みで注目を集めています。
近い将来、人間は「現実よりもメタバース空間にいる時間の方が長くなる」とも言われています。
そんなメタバースの世界では、「アバターの洋服選び」はユーザーにとってひとつの楽しみであり、需要があります。
ファッション業界の斬新な試みとして、今後の盛り上がりが期待されています。
日本のメタバースプラットフォーム
日本の企業が運営しているメタバースプラットフォームをご紹介します。
- その①:Cluster
- その①:REALITY(リアリティ)
現在、有名なものとして挙げられるのは上記の2つです。
しかし今後は前述した「江戸バース」をはじめ、徐々に増えていくことが見込まれています。
その①:Cluster
「クラスター株式会社」が運営する、日本のメタバースのプラットフォームです。
アカウントを登録するだけで、スマホやPCで楽しめる手軽さが特徴です。
VRゴーグルやコントローラー、また仮想通貨の購入も必須ではありません。
もちろんVRゴーグルがあれば、より仮想空間を楽しめるでしょう。
またCluster上の仮想空間「ワールド」で公開されている仮想空間には、世界中の観光地などが盛り込まれています。
東京の「バーチャル渋谷」も公開されています。
日本の運営会社なので、もちろん日本語にも完全対応しています。
操作に迷うことなく楽しめる、初心者におすすめのメタバースプラットフォームです。
その①:REALITY(リアリティ)
GREEの子会社が運営する、日本のメタバースプラットフォームです。
アバターやワールドを通じて、世界中の人とコミュニケーションをとることがメインのゲームです。
3Dアバターによって表情や動きをリアルタイムで共有できるのが最大の特徴です。
もともとはライブ配信アプリがメインでしたが、2021年8月メタバース事業に参入しました。
始める際の手軽さやシンプルさも相まって、今後も拡大が期待されるプラットフォームです。
まとめ
以上、日本のメタバースの将来性、注目の日本の企業についてご紹介してきました。
現在の日本のメタバース需要は、海外に比べてまだまだ数が少ないのが現状です。
とはいえ、メタバース市場は世界的に拡大しています。
それに日本からメタバース事業へ参入する企業も日に日に増えています。
日本のメタバース事業がこれからどう拡大していくのか、目が離せません。