
NFTの取引をしたいけど、ガス代という支払いが必要みたい…
そもそもガス代ってなんなのか、安くする方法を教えてほしい!
このように悩んでいませんか?
メタバース上のアイテムがNFT化され、専用のマーケットを通して売買するのが当たり前になってきました。
NFTを取引する場合、マーケットでは売買手数料が必要ですが、他にもガス代というコストがかかります。
「できれば支払いたくないけど、なるべく安くしたい…」と思う方も多いでしょう。
結論、ガス代は以下の方法で安く抑えられます!
- ガス代が安い時間帯を狙う
- 取引内容の記録速度を遅めに設定する
- 使用するチェーンを切り替える
この記事では、NFT取引におけるガス代について詳しく解説します。
記事を読み終わる頃にはガス代についてしっかり理解し、低コストからNFT取引をスタートできるでしょう!
そもそもガス代とは?

NFT取引で必要となってくるガス代ですが、そもそもどんな仕組みなのか理解できていない方も多いでしょう。
ここではまず、ガス代についての基本的な知識を押さえておきましょう。
ブロックチェーンに取引内容を記録する際の手数料
ガス代とはブロックチェーンへ取引内容を記録する際に発生する、いわば手数料です。
ガス代の単位は「wei」で表記されます。
イーサリアムの場合「1ETH=10億wei(1gwai)」とレートが固定されています。
そもそもNFTや仮想通貨は、ブロックチェーンを基盤として取引されています。
ガス代は取引内容を承認し、その記録を行なってくれる人(マイナー)に対して報酬として支払われています。
ガス代が高騰する要因
多くのプラットフォームの基盤となり、NFT取引の促進にも一役買ったイーサリアム。
しかし、過去にガス代が高騰し、気軽にイーサリアム上でNFT取引が行えない時期がありました。
ガス代高騰の要因としては、以下のようなことが考えられます。
- 仮想通貨自体の価格高騰
- 取引承認数の増加
先ほども解説したように、ガス代はイーサリアムとレートが固定されています。
そのため、イーサリアム自体の価格と連動してガス代が高騰してしまったのです。

また、イーサリアムを保有するユーザーの増加もガス代高騰の要因になります。
結果、高額なガス代を支払い、自身の取引を優先しようとする流れが拡大しました。
その影響からガス代のフロア価格が吊り上がり、NFT自体の価格よりも高く付く事態を招いたのです。
NFT取引ではどんな時にガス代の支払いが必要なのか

では、NFT取引ではどのようなシーンでガス代が必要になるのでしょうか?
具体的には以下のように、NFTを動かす際にガス代が発生すると理解しておきましょう。
- NFTの売買
- NFTの送付
- NFTの発行
NFTの購入
各プラットフォーム上や外部などのマーケットにて、NFTを購入する際にガス代が必要です。
つまり、NFT購入によってマイナーの作業が生じるため、ガス代も発生するわけですね。
逆にNFTを売却する場合、すでに購入者がガス代の負担しているので支払いは不要です。
NFTの売買においては、購入時のみガス代が必要である点を理解しておきましょう。
NFTの送付
NFTは購入以外にも、NFTをユーザー間で送付する際もガス代に注意が必要です。
例えば、イベントやプレゼント企画等でNFTが無料で配布されるケースもありますよね。
もちろん、無料で獲得したNFTについても、第三者に送る際にはガス代が必要となります。
NFTの発行
新たにNFTを発行(ミント)する際にもガス代を求められるでしょう。
現在はNFTミント機能が搭載され、気軽にNFT制作が行えるマーケットプレイスも多いですよね。
発行にかかるガス代が初回のみなのか、その都度なのかはプラットフォームによって異なります。
ガス代の仕組みを理解せず、安易にNFT発行を続けていると、コストがどんどん膨れ上がる可能性も…
そのため、事前にNFT発行にガス代が必要になるのかを把握しておきましょう。
ガス代を極力抑えた上でNFT取引を行う方法

NFT取引には必須となるガス代ですが、どうせなら安く済ませてコストを削減したいところ。
ここではガス代を安く抑えて、NFT取引を行う以下の方法について解説します。
- ガス代が安い時間帯を狙う
- 取引内容の承認速度を遅めに設定する
- 使用するチェーンを切り替える
ガス代が安い時間帯を狙う
ガス代は常に一定ではないため、ガス代の安い時間帯にNFT取引を進めるようにしましょう。
ネットワークが混雑している場合、上記で解説したように過剰な取引承認を行う必要があります。
結果的にガス代も高騰するため、なるべくNFT取引が集中しない時間帯を選ぶことが重要です。
また、ガス代の相場を判断するためには、外部サイトを利用するのもおすすめです。
ガス代は以下のサイトから、現在の相場をチェックした上でNFT取引を進めてみてください。
取引内容の承認速度を遅めに設定
取引内容の承認速度を調整することでガス代を抑えられます。
取引の成立は時間がかかるものの、支払うガス代は比較的安く済むでしょう。
承認速度の設定は、自身が使用するウォレット内から行えます。

仮に低速に設定したとしても、基本的には10分ほどで処理が完了します。
使用するチェーンを切り替える
NFTマーケットを利用する際は、メインとなるチェーン以外での利用も検討してみましょう。
現在では多くの基盤でイーサリアムが用いられていますが、ガス代の高騰を理由に複数のチェーンに対応するプラットフォームも増えてきています。
しかし、全てのプラットフォームがマルチに対応しているわけではありません。
基盤となっているチェーンを確認した上で、利用するNFTマーケットの選択が重要になるでしょう。
一部ガス代無料に対応したNFTマーケットプレイス3選

NFT取引においては、完全にガス代無料で取引できないのが現状です。
しかし、NFTマーケットプレイスでは一部ガス代無料に対応したプラットフォームも存在します。
ここではそんなNFTマーケットプレイスを3つ紹介していきます。
- OpenSea
- Coincheck NFT(β版)
- Rarible
OpenSea

名称 | OpenSea(オープンシー) |
設立 | 2017年12月 |
取り扱うコンテンツ | デジタルアート デジタルミュージック ゲームアイテム トレーディングカード |
対応ブロックチェーン | Ethereum Polygon Klaytn Tezos |
販売手数料 | 2.5% |
公式サイト | OpenSea公式サイト |
OpenSeaは世界最大級のNFTマーケットプレイスです。
プラットフォーム内では国内外の有名アーティストのNFTが数多くラインナップ。
VRアーティストのせきぐちあいみ氏やNFTアートシリーズである「CryptoPunks」などが、高額で落札され話題となりました。
また、NFTの売買のみならず、自身で簡単にNFT作成が行えるのもポイントでしょう。
NFTにしたい画像や音声などをドラッグ&ドロップすることで、簡単にNFT化できます。
気になるOpenSeaのガス代発生タイミングは次の通りです。
- NFTの出品時
- NFTの購入時
- NFTの発行時
- NFTの入庫時
- オークションや出品のキャンセル時
ガス代が発生の頻度は多いですが、上記で解説した通り、NFTの発行は初回のみ支払えばその後は無料で発行が可能です。
また、どうしてもガス代を抑えたい場合はPolygonチェーンを利用するとよいでしょう。
Coincheck NFT(β版)

名称 | Coincheck NFT(β版)(コインチェックNFT) |
設立 | 2021年3月 |
取り扱うコンテンツ | ゲームアイテム トレーディングカード |
対応ブロックチェーン | Ethereum |
販売手数料 | 10% |
公式サイト | Coincheck NFT(β版)公式サイト |
Coincheck NFT(β版)は国内初となる、仮想通貨取引所が運営するNFTマーケットプレイスです。
Coincheckの口座開設を行なっていれば誰でも利用できるのが特徴。
購入した仮想通貨をそのままNFT取引に使用できるため、ウォレットへ仮想通貨を送金する手間やコストを省けます。
他のマーケットと違って日本語に対応しているため、これからNFTを始める人におすすめですよ。
Coincheck NFT(β版)でのガス代発生タイミングは次の通りです。
- NFTの出庫時
- NFTの入庫時
Coincheck NFT(β版)の売りは何といってもガス代のほとんどが無料に設定されていること。
他のマーケットでは必須となるNFTの出品や購入時にも、余計なコストの心配なくNFT取引が行えます。
Rarible

名称 | Rarible(ラリブル) |
設立 | 2019年11月 |
取り扱うコンテンツ | デジタルアート デジタルミュージック ゲームアイテム ドメイン |
対応ブロックチェーン | Ethereum Flow Solana Tezos Polygon |
販売手数料 | 2.5% |
公式サイト | Rarible公式サイト |
Raribleはデジタルアートやゲームアセットをメインに扱う、海外のNFTマーケットプレイスです。
マルチチェーンを実現しており、それぞれのチェーンの独自トークンによる決済が可能。
一部のNFTアイテムはクレジット決済に対応しているなど、決済手段の幅広さはユーザーからも好評です。
また、Raribleを通してNFTを購入すると、独自トークンである「RARI」を獲得できるのもポイント。
RARIは取引所を介して換金できるため、NFT取引を行いながら稼ぐことも可能です。
Raribleでのガス代発生タイミングは以下の通りです。
- NFTの購入時
- NFTの譲渡時
- 価格オファーの受け入れ時
- ウォレットの承認時
Raribleは2021年10月、NFTの発行時のガス代を購入者が負担する仕組みとなる「Lazy minting」を発表。
クリエイターのガス代の負担を取り除き、誰もが手軽にNFT発行が行える環境を構築しました。
まとめ:低コストからNFT取引を進めていこう!
NFT取引におけるガス代はどういったものか、安く済ませる方法について解説しました。
ガス代はNFT取引を進めていく上で、必ず必要になるコストと言っても過言ではありません。
支払うべきガス代はブロックチェーンの混雑具合や基盤となる仮想通貨の価格に影響されるため、いかに安いタイミングで取引を進められるかが重要になるでしょう。
ぜひこの記事を参考にガス代を安く抑える対策を実践し、NFT取引を低コストで進めていきましょう!