
・VRでゲームをしていると、どうしても酔ってしまう。
・VR酔いする原因や対処・対策方法を教えてほしい…
今回は、このようなお悩みを解決します。
- そもそもVR酔いとは?
- VR酔いを加速させる原因
- VR酔いした時の対処・対策方法
VRヘッドセットでのゲームプレイで、よく起こりがちな「VR酔い」。
体調不良でゲームプレイを続けられず、なんとかしたいと考える方も多いですよね。
正直なところ、VR酔いを克服するにはVRに慣れるほかありません。
しかし、仮に「ちょっとでも症状を和らげたい…」と考えているなら、以下の3つの方法を試しましょう!
- プレイを中断して休憩する
- VRヘッドセットの設定を調整する
- 酔い止めを服用する
今回は、上記のようなVR酔いへの対策方法やVR酔いを加速させる要因について解説します。
そもそもVR酔いとは?【原因や症状を解説】

まずは、そもそもVR酔いとはどういったものかをチェックしましょう!
- VR酔いの仕組みって?
- VR酔いの主な症状
- VR酔いしやすい人の特徴
VR酔いの仕組みって?
VR酔いは、VR機器(ヘッドセット・ゴーグル)の使用によって引き起こされる症状です。
症状が出る理由の一説として、研究では「脳と身体の認識のズレ」が原因と考えられています。
全く平気な人もいれば、すぐに酔ってしまうなど、VR酔いの程度は人によっても異なります。
VR酔いの激しい方は、それなりに対処・対策が必須になるでしょう。
VR酔いの主な症状
VR酔いは乗り物酔いと同様、以下のような症状が現れます。
- めまい・ふらつき
- 吐き気・嘔吐
- 頭痛
- 冷や汗
上記の症状が必ず出るわけでなく、人によっても症状が異なります。
症状の持続時間も個人差がありますが、長い時で数時間程度続く場合も…
あまりに症状が深刻な場合は、かかりつけの病院への相談も検討してください!
VR酔いしやすい人の特徴
VR酔いしやすい人の特徴は、以下のとおりです。
- 車酔いしやすい人
- 初めてVRを体験する人
- 健康状態に問題がある人
車酔いしやすい人は、VRでも酔ってしまう可能性が高いです。
双方には発症原因の関連性はないとされていますが、車酔いの激しい人は注意が必要でしょう。
また、健康状態に問題がある方も、VR酔いしやすい傾向にあります。
体調がさらに悪化する可能性もあるので、健康状態に配慮してVRゲーム等をプレイしてください。
VR酔いを加速させる4つの要因

以下のような行為は、VR酔いを加速させる要因となるため注意が必要です。
- VRヘッドセットの長時間使用
- VRヘッドセットのピントがズレている
- 頭を激しく動かしている
- 睡眠不足
【要因①】VRヘッドセットの長時間使用
VRヘッドセットを長時間利用していると、VR酔いが激しくなる可能性があります。
VRヘッドセットの利用する際は、少なからず体に負担がかかるためです。
それなりに重量のある機器を頭に付けるため、特に頭や首に負担がかかりやすくなります。
長時間VRヘッドセットを利用することで、頭痛・めまい等に悩まされる可能性も…!
【要因②】VRヘッドセットのピントがズレている
VRヘッドセットのピントがズレていると、VR酔いをさらに助長させてしまいます。
「度の強いメガネをかけて、すぐに気持ちが悪くなった」という体験をした方も多いでしょう。
VRヘッドセットのピントのズレは、メガネのピントのズレと全く一緒です。
目がピントを合わせようと無理して働くため、目の疲労や不快感をより強めてしまいます。
【要因③】頭を激しく動かしている
激しい運動、特に頭を動かしている場合も、VR酔いが加速します。
頭を激しく動かすことで、周辺視野の範囲がその分拡大してしまうためです。
結果的に目からの情報量が多くなり、脳との認識のズレが広まるため、VR酔いの悪化は避けられません。
また、視界が動き回るようなジャンルは、VR酔いしやすいと言われています。
- アクション系ゲーム
- スピードの速い乗り物ゲーム
- シューティングゲーム
上記のゲームジャンルは広い視野が必要なので、頭を動かす頻度も自然と増えてしまうでしょう。
【要因④】睡眠不足
睡眠不足もVR酔いを加速させる大きな要因です。
人は睡眠不足になると、自律神経が乱れてしまい、さまざまな感覚器官の機能性が鈍ります。
目や耳といった器官から受け取れる情報を整理できなくなり、いつもよりも疲労感を感じる状況に…
結果的にVR酔いが現れやすくなり、普段よりも症状が強く出る可能性があります。
VR酔いの4つの対策・対処方法

VR酔いは事前の対策や酔った時の対処が必須です。
ここでは、VR酔いに有効な対策・対処方法を4つ解説します。
- 適度に休憩を入れる
- VRヘッドセットの設定を調整する
- 酔い止めを服用する
- 落ち着いてプレイできるジャンルで遊ぶ
【対策・対処①】適度に休憩を入れる
VRゲームをプレイする際は、適度に休憩を入れましょう。
休憩を間に挟むことで、頭や目の負担を軽減でき、脳をリフレッシュできます。
休憩中は遠い景色に目をやったり、目を瞑ったりして休めておきましょう。
睡眠時間を確保するために、数十分程度仮眠を取るのも効果的です。
【対策・対処②】VRヘッドセットの設定を調整する
「ピントが合ってないな…」と感じたら、VRヘッドセットのピント設定を見直しましょう。
近年発売されているVRヘッドセットには、ピント調節機能がついたモデルもリリースされています。
VRヘッドセットの外側から、ダイヤルで焦点・動向距離を変更できるタイプも少なくありません。
実際にピントを合わせてみて、映像が鮮明に見えるようになるまで調節を行ってください。
思い切って、ピント調節機能に対応したVRヘッドセットを購入するのがおすすめ。
以下の記事では、ピント調節機能がついたおすすめのVRヘッドセットを紹介しています。

【対策・対処③】酔い止めを服用する
VR酔いが酷い場合は、あらかじめ酔い止めを服用するのもおすすめです。
市販の酔い止めでも、VR酔いにも効果を発揮すると言われています。
また、直近ではVR酔いにも効果がある酔い止めが新発売されています。
VR酔いにも! 大正製薬、酔い止め薬「センパア Pro」を本日4月3日に発売 https://t.co/DI16J9PFer #センパア #3D酔い pic.twitter.com/qt5G0aOFm3
— GAME Watch (@game_watch) April 3, 2023
しかし、酔い止めの服用はあくまで対処療法にすぎません。
根本的にVR酔いを治してくれるわけではない点は、理解しておいてください。
酔い止めとは言えど薬に該当するので、過剰な服用をしないように注意してください!
【対処・対策④】落ち着いてプレイできるジャンルで遊ぶ
激しい運動が必要ない、落ち着いてプレイできるジャンルを選ぶのも手です。
運動が必要ないジャンルであれば、強いVR酔いの症状を避けられるでしょう。
具体的には、以下のゲームジャンルから手をつけてみるのがおすすめです。
- シミュレーションゲーム:
サマーレッスン
Job Simulator - パズルゲーム:
Puzzling Places
Fantastic Contraption - ミステリーゲーム:
MYSPERYENCE
DYSCHRONIA: Chronos Alternare
タイトルによっては若干動きが必要なものもありますが、アクション等に比べると穏やかです。
まずは、動きの少ないゲームジャンルからプレイし、徐々にVR酔いの耐性をつけましょう。
以下の記事でも、VRゲームを紹介しているので参考にしてみてください!

実際にVRで遊ぶユーザーが行っているVR酔い対策

上記では、VR酔いへの対策・対処方法をいくつか紹介しました。
しかし、VRゲームをプレイするユーザーの中には、オリジナルの対処方法を実践している方も!
ここでは、実際にVRで遊ぶユーザーが行う、VR酔い対策をいくつか紹介します。
VRユーザーが増えて来たとしてVR酔いというものに会う人が多そうだから私的感覚のVR酔い対策
— あしあとさん (@ASIATOSAN) October 12, 2021
ほんの少しでいいからゲームの動きの初動に合わせて自分も動くが効果あると思います
人間はその場回転を滅多にしないのでなるべく振り向く程度になる様に動きを自分で作った方が私は酔わないと感じます pic.twitter.com/S5nES5yBur
VRユーザーが増えて来たとしてVR酔いというものに会う人が多そうだから私的感覚のVR酔い対策
— あしあとさん (@ASIATOSAN) October 12, 2021
ほんの少しでいいからゲームの動きの初動に合わせて自分も動くが効果あると思います
人間はその場回転を滅多にしないのでなるべく振り向く程度になる様に動きを自分で作った方が私は酔わないと感じます pic.twitter.com/S5nES5yBur
PSVR2が発売され、VR酔いについて聞かれたので、VR歴7年の私がVR酔い対策についてまとめてみました。
— VP (@VR_PEAK) March 2, 2023
・少しでも気持ち悪さを感じたら即止める
・1日のプレイ時間を短くし、徐々に慣れる
・設定を調べる
・首をなるべく動かさず視線を動かす
などなど#PSVR2 #PS5 #VRhttps://t.co/r4PuTUwtbA
リストバンドの活用やゲームの初動にあわせるなど、目から鱗の対策方法を実践するユーザーも!
中には、「自分の好きな香りや音楽でリラックスする」といったツイートも見られました。
しかし、具体的な対策を用意せず、寝込む羽目になったユーザーも少なくないみたいですね。
ユーザーの工夫によって、さまざまなVR酔い対策が進んでいます!
VR酔い対策が施されたVRヘッドセッドも開発中

VR酔いはすでにVRの課題になっており、企業側の改善努力も進んでいる状況です。
その証拠に、実際にVR酔い対策が施されたVRヘッドセットの開発が進められています。
ソニーが8K解像度の最新VRヘッドセットを開発中。体感の遅延時間を縮め「VR酔い」対策もhttps://t.co/UsLu4nLlpl
— 電ファミニコゲーマー (@denfaminicogame) December 8, 2021
小型かつ超高精細の有機ELディスプレイを搭載した次世代機のデモを公開。スマートフォン向けのものと比べ2倍以上の画素数を持ち、複数センサーで頭部の動きにあわせた映像の出力を実現 pic.twitter.com/EXRbbWuVXg
上記で紹介したのは、大手メーカー「SONY」が開発を手がけている次世代のヘッドセットです。
複数のセンサー情報を組み合わせており、VR酔いの原因とされる「描画の遅延対策」を行っています。
これからはSONYを筆頭に、VR酔い対策されたヘッドセットの普及を期待したいですね!
まとめ
ここまで、VR酔いの基本情報や具体的な対策・対処方法を紹介しました。
今回の内容をまとめると、以下のとおりです。
- VR酔いは「脳と身体の認識のズレ」が原因と考えられている
- VRヘッドセットの長時間利用、激しい運動はVR酔いを加速させる
- 適度に休憩、VRヘッドセットの設定を見直すなどしてVR酔いに対処する
- VRヘッドセットを提供する企業側も、VR酔い対策に乗り出している
無理にVRゲームを続けていると、VR酔いの症状が悪化する可能性があります。
VR酔いの症状が出てきたら、すぐにVRゲームのプレイを中断して休憩しましょう。
VR酔いに慣れていくためにも、まずは短時間からVRゲームをプレイしてみてください。