世界最大のスーパーマーケットWalmart(ウォルマート)はメタバースプラットフォームのRobloxで、2つの没入型体験を開始しました。
「Walmart Land」と「Walmart’s Universe of Play」と名付けられた2つの世界は、実際には子供たちにおもちゃを宣伝するための場所に過ぎないのですが、毎日5000万人以上のアクティブユーザーを抱え、その3分の2は16歳以下ということを考えると、Walmartがこの市場を取り込もうと考えるのは当然のことでしょう。
2つの世界では、観覧車、インタラクティブ・ピアノ・ウォークウェイ、DJブースなど、さまざまなミニゲームや体験があり、そのほとんどがプレイヤーを特定のブランドへと誘導する役割を担っています。
たとえば、バーチャル・ドレッシングルームではWalmart Landで集めたコインを使って、アバターをコーディネートすることができたりします。
初めてゲームに入ったユーザーには20万個の「Welcome to Walmart Land」バッジが授与されるそうです。
Walmart の最高マーケティング責任者であるWilliam White氏は、インタビューでZ世代とつながる方法として、バーチャルワールドに期待していると言います。
「文化的な会話において、どのように関連性を持たせるか?コミュニティとエンゲージメントをどのように発展させるか?若い視聴者のブランド好感度を上げるにはどうすればいいのか?それが、私たちがここで達成しようとしていることなのです」
Robloxのユーザーベースが拡大するにつれ、より多くの小売業者やブランドが参入しています。
その中には、Ralph Lauren のような高級デザイナーや、PacSun のようなティーン向けのブランドも含まれています。
スポーツシューズのブランドであるVansはRobloxに仮想スケートパークを開設しました。
このプラットフォームは、アプリ内課金で収益のほとんどを得ていますが、オンライン広告をテストしており、来年にはより広範な広告を推進する予定となっています。